母性看護学

母性看護学

博士課程では、学生のそれまでの研究を基盤とし、専門的な知識を深め、母性看護・助産学の知識体系に寄与するエビデンスの構築を目指します。そのため、当該分野の学内外の専門家のコンサルテーションを受け専門知識の深化を図ります。これまでの修了生は、博士課程の成果を発展させる研究に取り組み、母性看護・助産学の探究ができる研究者・教育者として活躍しています。

博士課程で研究課題に取り組むにあたり、大学院生には以下のことを要望いたします。

研究を遂行するにあたり、明確な目標と計画を立て実行しましょう。

研究参加者や研究協力者、共同研究者には決め細やかな配慮をし、信頼関係を築きましょう。

研究仲間との討議の時間を惜しまず、関連領域や近接学問の専門家との交流を図り、学際的に視野を拡げましょう。

在校生の活動

上原 明子(助産師,看護師,保健師)

出身地 : 長野県

現在の勤務地 :清泉女学院大学助産学専攻科・看護学部看護学科

大学院で学んでいきたいこと : 現在、助産師が助産師として発達していく段階やプロセスについて研究をしています。この研究を基盤として、博士課程では助産師の学習支援に役立つ開発を探求していきたいと考えています。

石橋 みちる(助産師,看護師)

出身地 : 北海道

現在の勤務地 :独立行政法人国立病院機構 甲府病院

大学院で学んでいきたいこと : 本大学の修士課程を2013年に修了しました。病院での仕事の他、家族会の地域活動の支援を継続しています。この度、再び大学院で腰を据えて新たに学ぶチャンスをいただきました。自らの着地点が明確になる様に、長い学びの道を様々チャレンジしながら、先生方、先輩方とともに一歩ずつ探求していきたいと考えています。

修了生

佐々木 規子(助産師,看護師)

修了年 : 2020年3月

博士論文 : 成人期にあるPrader-Willi Syndromeの当事者の暮らしに関する研究

現在の所属 : 長崎大学生命医科学域保健学系リプロダクティブヘルス分野

大学院を振り返って : 私は看護学の研究を志し、仕事や家庭での役割を担いながら、長期履修制度を利用して6年間長崎から山梨へ通いました。長い通学の距離は研究に集中できる時間を与えてくれました。しかし、論文を執筆する時期になると頻回に通学することが難しくなり、当時はまだ珍しかったWebミーティングでご指導いただきました。博士課程の研究活動では、指導教授はもちろんのこと、同じ研究室の院生、研究対象であるPrader-Willi Syndromeのある人々とそのご家族、その支援者といった、多くの人とのつながりが大切であると実感しました。また、多様な意見や情報が私の知見を広げ、私はより客観的な視点で研究を俯瞰できました。これらのことは私にとってかけがいのない財産になりました。これからも研究者として高みを目指し、この研究テーマの新たな課題に挑戦していきます。

眞嶋 ゆか(助産師,看護師)

修了年 : 2020年3月

博士論文 : 新生児の肛門周囲部への保湿剤塗布が1か月健診時の紅斑発生および皮膚バリア機能に及ぼす影響

現在の所属 : 山梨大学大学院総合研究部

大学院を振り返って : 博士課程を修了し改めて感じることは、「リサーチクエスチョンを研究によってどのように解決するのか」という研究プロセスを深化させる考え方、自ら探求する姿勢を学んだと思います。それは、指導教授や研究室の仲間とのディスカッション、研究テーマに関連する企業の方との意見交換、自問自答を繰り返す中で少しずつ論理的な思考や多様な視点を得られたからだと思います。多くの人に助けられてきたからこそ少しでも社会に貢献できるよう、今後も研究に取り組んでいきたいと思います。

浅野 浩子(助産師,看護師)

修了年 : 2019年3月

博士論文 : 周産期遺伝看護実践のパフォーマンス向上を目指す教育プログラムの開発

現在の所属 : 山梨大学大学院総合研究部

大学院を振り返って : 私は病棟助産師、また母性看護専門看護師として、主にハイリスク妊産褥婦への支援をしてきました。そして、助産師の課題に対応し、ケアの質を向上できるような研究を進めたいと思っていましたが、自分の力不足、研究について学ぶ必要性を感じ、博士課程に進学しました。大学院にすすみ、専門性の高い指導教授とのディスカッションを通して、医療や看護の持つ課題を分析し、これから先の助産師に求められる役割について広い視野を持ち、研究を進めることの重要性を学びました。また研究によって、Instructional Designを学ぶ機会を持ち、実践を実現するための教育設計プロセスを経験し、今後の教育能力も養うことができたと思います。今後もここでの学びを基盤に、看護実践の質の向上に貢献できるような教育、研究に取り組みたいと考えています。

高岡 智子(助産師,看護師)

修了年 : 2019年3月

博士論文 : 妊娠36週~産後5か月の女性に対する骨盤底筋訓練の教育と実践のプログラムが肛門挙筋裂孔の縮小にもたらす効果:非盲検非無作為化比較試験

現在の所属 : 山梨大学大学院医工農学総合教育部 非常勤講師

大学院を振り返って : 博士論文では骨盤底筋訓練に関する介入研究に取り組み、産後の骨盤底筋訓練が骨盤底筋に画像上の形態的回復をもたらしていることを明らかにしました。限られたマンパワーと時間の中で多忙な産後の女性を長期に追跡するということは時に困難を極めました。計画上の理想を現実とすり合わせ、いかにバイアスを低減させるかが常に課題となりましたが、指導教授とディスカッションし、熟考を重ねることで、その時々での最良の方法を選択することができました。このことが結果につながったと思います。たくさんの人の力を借りて修了することができたことに感謝し、今後も研究教育活動に邁進して参りたいと思います。

平田 良江(助産師,看護師)

修了年 : 2014年3月

博士論文 : 冷えのある中年期女性の指尖部血管反応の特徴と影響要因の抽出と構造化

現在の所属 : 山梨県立大学看護学部

大学院を振り返って : 大学の教員として働きながら、長期履修制度を利用してヒューマンヘルスケア学専攻にて研究課題に取り組みました。漠然とした研究疑問を指導教授や講座の仲間とのディスカッションを通して洗練し、本当に自分が取り組みたいこと、取り組む必要があることを明らかにしていく過程は、苦しくもあり楽しくもありの日々でした。この過程は今でも研究に取り組むための基本姿勢として大切にしています。日々の看護を考える中で、あれっ?と思うことは沢山あります。それを科学的に探究していくという姿勢を持ち続けることの重要性も学べたと思います。多くの人に助けられ、支えられて修了することができたことに、今でも感謝しています。

山梨県立大学の助産学専攻の学生たちと

山梨県立大学の助産学専攻の学生たちと

これまでの博士論文

令和元年度

佐々木 規子 成人期にあるPrader-Willi Syndromeの当事者の暮らしに関する研究

眞嶋 ゆか 新生児の肛門周囲部への保湿剤塗布が1か月健診時の紅斑発生および皮膚バリア機能に及ぼす影響

平成30年度

浅野 浩子 周産期遺伝看護実践のパフォーマンス向上を目指す教育プログラムの開発

高岡 智子 妊娠36週~産後5か月の女性に対する骨盤底筋訓練の教育と実践プログラムが肛門挙筋裂孔の縮小にもたらす効果:非盲検非無作為化比較試験

平成26年度

平田 良江 冷えのある中年期女性の指尖部血管反応の特徴と影響要因の抽出と構造化

平成23年度

渡邉 竹美 分娩進行を判断する助産師の経験的知識の実証-初産婦の身体反応の推移と児娩出時間との関係

平成22年度

武田 江里子 母親の子どもに対する「愛着-養育バランス」尺度の開発

平成21年度

成田 伸 避妊・性感染症予防カウンセラー育成プログラムの評価