教員・研究紹介

基礎・臨床看護学講座教員紹介

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人間科学 教授
助手 中込 由紀代
基礎看護学 教授 浅川 和美
講師
助教
成人看護学 准教授
講師
助教

人間科学

田辺 文憲:教授

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専門領域 感染制御,微生物学,生体防御
教育 看護の対象は人間であり、その人間を理解するためには、人間を心理的側面、 身体的側面、および人間をとりまく環境の3つの側面から追求する必要があります。 本領域では人間を主に身体的側面から科学的視点で追求しています。人間科学領域では,このような人体の構造と機能および病態生理に関する授業科目を担当します。
研究 現在どの病院でも問題となっている院内感染やその対策についての研究が主な研究テーマです。
たとえば,院内感染を引き起こすメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が看護師の着用するガウンなどに付着したとき,ガウンの裏側に細菌が透過してしまうとユニホームや衣服に汚染が拡がってしまいます。このようなガウンの細菌透過性を実験により測定しています。また,エボラ出血熱やMERSなどの新興感染症が発生した際に使用するガウン,マスク,ゴーグルなどの個人防護具に関する研究も行っています。
もうひとつの研究テーマは,先天性免疫不全症であるChediak-Higashi 症候群の病因・病態の解明です。この疾患は小児期に重篤な感染症を発症する遺伝性疾患で,まだ完全には病態が明らかになっていません。原因となる遺伝子のはたらきも完全には解明されておらず,患者さんの治療に結びつくような成果を目指して研究しています。
実験に興味のある方や,感染・免疫に興味がある方はぜひ気軽に研究室を訪れてください。
大学院 看護学修士課程では,基礎看護学と感染看護学を担当します。看護ケアにおける生理学的な研究や実験研究は基礎看護学のコースで学べます。院内感染の実態や感染対策に関わる調査研究および実験研究に興味のある方は感染看護学のコースで学べます。
また,博士課程ヒューマンヘルスケア学専攻(感染防御学)では,種々の方法で院内感染や感染制御に関する研究や人体の感染防御機構に関する研究が可能です。
他にも看護,医療全般の研究テーマも歓迎しますので,気軽にご相談ください。

中込 由紀代:助手

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専門領域

在宅看護・摂食嚥下障害看護・障害児看護

自己紹介

助産師として周産期の看護、重症心身障害児者様の入所施設での看護をさせて頂きました。28年間の臨床での実践経験を生かせるようにしたいと思っています。脳血管障害、認知症、神経・筋疾患、口腔咽頭癌、高齢者、障がい児者、精神疾患等の原因疾患に関連した摂食・嚥下障害の看護について専門としています。高齢化率が高まるとともに、合併症や肺炎によりQOLが低下する高齢者が増えている状況があります。誤嚥性肺炎と正対しなければならない問題もありますが、「食べること」を続けられるような関わりが大切だと思っています。「食べること」は、安全に栄養素を補給するためだけではなく、満足や喜びを得て人生の質を豊かにします。「食べること」で幸せが得られるように働きたいと思っています。そのひとらしい尊厳が保たれ、その人の能力に応じた豊かな日常生活が営むことができるように、在宅で生活する人と家族を支援できるような実習指導に取り組んでいきます。


基礎看護学

浅川 和美:教授

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専門領域 基礎看護学
教育  大学生活への期待と戸惑い、看護を学ぶことに対して様々な思いをもつ1年生、看護を学ぶ楽しさと苦しさの中で、部活動にいそしむ2年生に多く関わっています。
 学部入門ゼミと看護学原論、看護方法論の授業を通して、看護を実践するための基本的な知識や技術や態度を伝え、看護とは何かについて一緒に考えています。毎週の看護方法論の演習では、看護の基礎技術を一つずつ積み重ねて習得し、基礎看護学実習では、患者さんの生きる姿と思いに触れて看護の役割についての考えを深め、人としても看護師としても成長する学生さんに接して、元気をもらっています。
研究  看護は実践の科学です。看護が人々にどのような影響を及ぼすかを、客観的データと主観的データから明らかにすることが研究課題です。看護技術の効果を目に見える形で示すことが、看護技術実践の根拠となり、看護の質を高めることにつながると思います。
 しかし、人間の健康状態が日常生活上の反応として現れる様には、種々の形や要因があります。看護技術の影響や効果を明らかにするためには、関連領域の学問の学習を深めるとともに、工夫やアイデアが必要です。看護技術の根拠を明らかにする研究や、看護技術教育に関することを研究しています。
 人の健康は、日常生活のあり方と切り離せません。子どもにとっての睡眠や運動、食事などの生活リズムの大切さを明らかにする研究と社会的な活動を楽しく行っています。骨粗鬆症を予防する運動や食事、腰痛を予防するための身体の使い方などについての研究も行っています。

山田 章子:講師

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専門分野 クリティカルケア看護
研究テーマ 人工呼吸器を装着した患者の痛みとせん妄に関する研究
研究・教育

<教育>基礎看護学は、看護実践を行う上での基礎となる知識や技術を学びます。看護技術は、教科書や教員が行うデモンストレーションを見て真似することは簡単にできます。大切なことは、ただ看護技術を覚えるのではなく、何故これをする必要があるのか、何故こうしてはいけないのか、何故この順序で行うのかなど一つ一つ意味を考えながら習得することだと思います。このように考えて習得した技術は、臨床で実践する時、患者さん一人一人に合った看護技術を提供することにもつながっていきます。学生の皆さんに、一つ一つ意味を考えながら看護技術を習得できるよう、講義や演習を工夫して行っています。

<研究>クリティカルケアを必要とする患者さんは、生命を維持するための治療や看護ケアが優先的に行われるため、身体的・精神的苦痛を生じやすいです。特にICUに入室する患者さんは、気管内挿管をして人工呼吸器を装着することよくあります。このような患者さんは、発声することができないため、なかなか患者さんの思いを医療者に伝えることができません。身体的・精神的苦痛が生じやすいことや、ご自身の意思が伝わらないことなどから、不穏・せん妄を発症しやすくなります。不穏・せん妄が発症すると、治療やケアを効果的に行うことが難しくなります。患者さんが1日も早く回復できるよう、不穏・せん妄が発症しないような看護を行いたいという思いで研究を行っております。

永田 倫人:助教

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専門領域  
研究テーマ がん患者の心身症状とその家族のQOLとの関係
教員紹介  山梨県で生まれ育ち、大学・大学院も本大学で卒業・修了した生粋の山梨県人・山梨大学人です。県外での生活も経験しましたが、東西南北を山に囲まれた山梨県の環境には安心感を覚えます。
 臨床の場においては看護師として患者さんとそのご家族が病気と向き合いながら病院やご自宅での生活をその方たちらしく過ごすことができることを大切にして勤務していました。
 学生と比較的年齢も近いため、相談しやすい・指導を受けやすい教育者になれるよう試行錯誤しながら教育者生活を送っております。
 研究テーマとしては家族の存在に焦点を当て、その中でもがん患者さんとともに生活をしているご家族のQOLがどのような要因に関係しているのか、またご家族のQOL向上にどのような看護・方策が考えられるのかを研究テーマに活動しております。
 研究者・教育者としてのキャリアはまだ浅いですが、大学での教育・研究を基盤にしながら、地域に根ざした活動を目標に教育・研究に携わっていきたいと考えております。

熊倉 美咲:助教

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専門領域 基礎看護
研究テーマ
教員紹介  研究では、リラクセーションに興味があります。例えば、手術前などの状況において、不安を抱える患者は少なくないと思います。不安は心理面だけではなく身体面にも影響を及ぼします。この状態に対して、リラクセーション技法を行うことにより、心理的にも前向きな気持ちが生まれ、身体面においても不安による影響が軽減されます。このように、リラクセーション技法によって、その効果を得ることは本人の能力の一つであり、また、その技法を自身で活用していくことはセルフケアの向上に繋がるのではないかと考えます。
 教育では、健康(看護)とは何か、根拠は何か、患者のニーズは何かというような疑問を学生自らがもち、知識を用いながら体験し、その意味を一緒に考える事ができるように演習等を行っています。私自身、一緒に演習や実習をするなかで、学生から学ぶことも多いです。学生と共に看護について考え、成長していきたいと思います。

成人看護学

坂本 文子:准教授

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専門領域 臨床看護学(成人看護学)
主な研究テーマ 臨床看護師の倫理観に関する研究
担当授業科目 成人看護活動論Ⅰ~Ⅲ,成人看護学実習,看護研究を担当しています。
講義,演習,実習を通して,疾患を持つ患者さんを全人的に理解し,患者さんが安全・安楽にその人らしいより良い療養生活を送れるよう看護を考えます。患者さんの個別性を尊重した創意工夫のある看護を学生とともに探究しています。
研究テーマ 手術室や外科病棟など手術を受ける患者さんの看護に長く携わった経験から,特に手術室看護師の専門性や臨床看護師の倫理観に関する研究に取り組んでいます。また,手術中の看護のDVD制作なども行い,学生時代に体験することの少ない手術中の看護がイメージできるような教材の工夫もしています。今後はパソコンや視聴覚教材による自己学習など新たな教育方法の構築にも研究的に取り組んで行きたいと考えています。
学生へのメッセージ 看護は,患者の立場に立つこと,患者とともに考えることが大切です。大学で,看護の専門知識や技術だけでなく,哲学,心理学,社会学などを学ぶこと,学生どうし,教員,実習で触れ合う患者さんや医療者との交流を通して,広い視野や豊かな人間性を身に付けることが,一人ひとりの患者さんを尊重した看護につながると思います。講義や実習を通して,患者さんの立場にたった看護を一緒に探究して行きましょう。

西田 頼子:准教授

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専門領域 臨床看護学(成人看護学)
主な研究テーマ 食生活と健康に関する研究
糖尿病患者の主体的な生活行動
メッセージ  私は,糖尿病や腎臓病などの慢性疾患を持つ患者にとって,その疾患や治療がどのように生活に影響し,患者自身がどう受け止め,折り合いをつけて食事療法などの療養行動を実践していくか,ということに関心を持っています。これまで,糖尿病患者や透析療法を受ける患者を対象に,疾患や生活の認識,栄養摂取状態の実態調査を行ってきました。これらの調査を通して課題を明らかにし,合併症を予防し,生活の質を維持するより良い食生活のあり方を考えていきたいと思っています。また,生活指導を行う看護師の指導力アップも重要な課題だと考えています。特に食事療法に関する指導では,管理栄養士の指導につなげ,協同・連携するために,臨床看護師には患者の食生活や栄養状態を適切に把握することも求められます。臨床看護師が患者の食生活や栄養状態を適切に把握・判断できるスキルをアップするための学習や支援についても模索しています。
 学部生の教育では,臨床看護学の成人看護学領域で,成人期の健康問題を抱える患者への看護を中心に講義や演習,実習を担当しています。実習では主に内科系の病棟で,入院中から退院後の療養生活を支える看護について,学生がケアを実践できるよう指導にあたっています。卒業研究では,学生の興味・関心を大切に,研究の計画から調査の実施,まとめまでの主体的な取り組みを支援しています。

古屋 洋子:講師

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専門領域 臨床看護学
主な研究テーマ 治療継続に関する研究
術後患者の栄養管理に関する研究
メッセージ

 成人期は、人生で一番長く変化の著しい時期にあり、一方で、ストレスフルな状況も多く、健康問題を生じやすい時期です。病の体験は誰にとっても非常に辛いものですが、病気とうまく付き合いながらその人らしく療養できるようサポートしていきます。がんによる手術を控えた患者さんは、術前から栄養障害に陥っていることが多く、周術期の栄養管理の重要性は高いと言われています。特に、食道、胃、大腸等の消化器疾患では、病状や術後の状態によっては食べられず、消耗する患者さんも多く、そうした患者さんの食事と栄養補給は、治療効果を高めたり、体力を維持する上でとても大切です。患者さん一人一人が病気や治療と向き合い、QOLを維持しながら、生活できるよう「食」の面からサポートできることを模索しています。

 科学的かつ創造的な看護を実践するためには、知識だけでなく、豊かな人間性や高い教養が必要です。大学生活では、様々な人と触れ合い、自分自身が成長できる多くの機会や学びがあります。学生の皆さんが将来への課題や展望が持てるような実り豊かな大学生活が送れるようサポートできればと考えています。

長崎 ひとみ:助教

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専門分野 臨床看護学(成人看護学)
主な研究テーマ 頭頸部がんで放射線化学療法を受ける患者への食事・栄養摂取状態改善に関する研究
メッセージ

 成人看護活動論Ⅱ・Ⅲ,成人看護学実習Ⅰ・Ⅱ,統合実習,看護研究を担当しています。病棟実習では,学生の皆さんが根拠を持って患者さんに合ったケアが実践できること,病棟の臨床指導者さんと連携して実習環境を整えることを目標に取り組んでいます。常に根拠を考え,患者さんに合ったケアを柔軟に考えること,学生の皆さんが看護の楽しさを実感できるような実習ができるよう心掛けています。

 研究では,頭頸部外科病棟の看護師をしていた経験から,化学療法・放射線療法を受ける頭頸部がん患者さんの食事・栄養摂取状態の改善に向けて,その実態調査と課題に取り組んでいます。治療の経過に沿って患者さんの自覚症状や食事・栄養摂取量の実態調査をすることで,患者さんの栄養状態を少しでも改善することができるための摂取しやすい食事の摂り方の工夫について検討しています。「食べること」は栄養摂取と同時に生きること・活力にもつながります。看護師が治療の各時期にある患者さんの特徴を踏まえて食事指導を行うことができたら,「痛くて食べにくい」等といった自覚症状を軽減し,食事摂取量や栄養状態の改善につながり,そのことが患者さんの生きがいや活力をも支え患者さんのQOL向上につながると考えています。

大日向 陽子:助教

kiso-ohhinata
専門分野 臨床看護学(成人看護学:慢性看護)
主な研究テーマ 慢性疾患患者(IBD患者)の食事・生活に関する研究
メッセージ

研究・教育内容の説明と学生たちへのメッセージ

 私たちの生活の中で食べることは主要な行為ですが、健康な時、食べることがどのような意味をもつか深く考えることはないかもしれません。しかし、現実的には疾患や治療によって食べることを制限され、食生活の変更を余儀なくされている方は多く、看護を必要としている方にとって、食べること・食べられないことが、身心にどのような影響を与えるのか、身心の状態に適った食生活とはなにか、またそのような方々の生活を豊かにするための食事指導の在り方について研究していきたいと思っています。

 学部の講義や実習では、慢性期看護(内科病棟実習)を担当しています。特に、臨地実習での看護実践は楽しいことばかりでなく、つらいと感じることもあると思いますが、考え・悩みながら看護実践していくおもしろさや奥深さを、実習を通して皆さんに伝えていけたらと思っています。看護には基本な考え方や方法はありますが、看護を必要とする方々へのケアは様々で、決まった答えはありません。だからこそ、専門的な知識や技術だけでなく、皆さんの感性を大事にしながら、皆さんと一緒に看護について考えて、共に学び成長していきたいと思っています。大学生活の4年間は長いようで、あっという間に過ぎていきます。学生の今しかできないことを沢山経験し、色々なことにチャレンジしながら、充実した学生生活を過ごしてください。