講座の紹介

母性看護・助産学

母性看護とは、妊娠・出産・子育てに関わる女性、思春期・成熟期・更年期・老年期にある女性の健康生活が維持されるよう働きかける看護です。

子どもを産み育てることは、女性と家族の人生において重要な出来事であり、固有の信念や価値観、文化的慣習に基づくものです。母性看護では、女性の選択の権利を尊重し、ニードを重視します。プライバシーと身体への尊厳をもったケアを行い、基本的なヘルスケアを適切に提供します。さらに、母子保健政策の担い手となって、女性や子どものための保健対策に携わります。

世界の多くの女性は、リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を享受できないでいます。不適切な情報やサービス、危険性の高い性行動や差別的な社会慣習などにより弱い立場に置かれています。また、生殖という場面では、生命の尊厳を脅かすEthical, Legal and Social Issues(倫理的・法的・社会的問題)が数多くあります。困難な課題を避けるのでなく、自ら考え、関係者と共に話し合い、最善の策を探ろうとする深い関心がケアの基盤になります。

母性看護・助産学講座ではこれらの目的を果たすための看護を探求します。

小児看護学

小児看護学は基本的に小児期にある子どもを対象にしますが、 その家族も支援の対象となります。 また、小児期から慢性的に疾病をかかえる場合には成育医療の観点から 青年期や成人期に至るまで対象は広くなってきています。

小児期の成長発達を正確に把握することは単に小児期だけでなく、 思春期から成人期にかけての生活習慣、性格特性、 疾病予防への考え方などを理解する上で極めて重要です。 そのような観点から、小児看護学は臨床看護学の基礎と考えています。 少子化が大きな問題となり、社会環境が急速に変化している状況の中で、 子どもが健全な成長発達を達成していくことは、 以前より遥かに困難な状況となっています。

環境汚染、医学の進歩などに伴う新たな疾患・異常の出現、育児不安を主とした育児力の低下など、子どもをどのように育て、支援していくかは正解のない大きな課題となっています。難問を解決するには、広い視野と、柔軟な考え方と、個性的な発想と、それを実現する根気と勇気が必要です。小児の特徴は単に身体が小さいということではなく、成長発達の途上にあり限りない可能性を秘めている存在であることです。その可能性を開花させるか否かは大人の責任によるところが大きいといえます。小さな命を救い育み、輝きのある人生を歩めるように支援していくこと、それが小児看護です。