思春期ピアカウンセラー養成講座【前期コース】を開催しました

2017年04月24日

2017年3月27日(月)から4日間、自治医科大学名誉教授で日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会認定講師である髙村寿子先生をはじめ、同じく認定講師の渡辺純一講師、土方郁美講師をお招きし、山梨大学医学部キャンパスにて、思春期ピアカウンセラー養成講座を開催しました。

全国共通日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会カリキュラムに準拠したプログラムで、有意義な4日間となりました。

山梨大学看護学科6名と山梨県立大学看護学科16名が参加してくださいました。国際医学生連盟山梨支部SCORA部門の学生たちも参加しました。SCORAのメンバーは学内でサークル活動をしています。

アクティブリスニングやパラフレーズなどピアカウンセリングのスキルを学ぶ

セクシュアリティや思春期の発達課題について考える

各グループでミニピアの準備

 

グループ別ミニピア カウンセリング手法による性の健康教育発表


受講者の感想

中山里緒菜(山梨大学看護学科4年、SCORAメンバー)

SCORA山梨に所属して高校生にピアエデュケーションとして性教育を行ってきた。今までのピアエデュケーションは知識の伝達がすべてになってしまっていたのではないかと思う。この講座を受講してピアカウンセリングの意義やスキルを学べたとともに、自分と向き合い、自分が自分らしくいれる心地よさを感じた。高校生のころは自分らしさとは何か、自分を大切にすることはどういうことなのか考える機会は少なかったのではないかと思う。誰かが受け入れてくれること、共感を示してくれる人がいることが、自尊心を保つことに必要であると身をもって感じた。現在の中高生の寄りどころとして、“Peer”が身近な存在としてあり、悩んでいる中高生に、誰かが寄り添ってくれることや自分が自分らしくいれる空間を感じてほしい。今私たち大学生にできることとして、知識を教えるだけでなく、自らに向き合えるような関わりや同年代だから共感ができることを学んだ。私がこの講座で得たことや感じたことを、今度は誰かが感じられるように今後もPeerの活動を積極的に行っていきたい。そして、山梨県内にPeerの存在が広まり、中高生とPeerが近い存在になっていきたいと強く思う。

中込秀美(山梨大学看護学科3年 SCORAメンバー)

 私はこの講座で“仲間=Peer(ピア)”の存在の大きさについて学んだ。ピアは若者に近い存在である。同じ世代として生まれ、ほかの世代よりも近い価値観や考え方、感性を持っている。その関係には力関係、上下関係はない。だからこそ、大人よりも深く共感し、理解することができる。  今回の講座ではピアカウンセリングを受ける側としての体験もあり、カウンセリングをしてくれたピアっこ(ピアカウンセラー)と話すと自分のことを分かってもらえている気がした。そうするとそれまでの緊張感はいつの間にかなくなり、ピアっこに自分の気持ちをもっと聞いてもらいたいと思うようになった。自分の心が開けると、自然と自分に自信がもてるようになる。自分に共感し、考えや感情を理解し、寄り添ってくれるピアっことのカウンセリングは、とっても安心感がある心地よい空間だった。若者にとって「自分を認めること、自分を大切にすること、人との関係が心地よく感じること」の手助けができるのがピアであると実感した。  また、今回は県立大学の方々も一緒に講座を受けたが、4日間という短い期間で相手の境遇や私生活について知ることはなかったが、同じ時間を共有し互いに相手を認め合ううちに、参加した全員の間に”仲間”と感じる空間がうまれた。ピアというのはカウンセリングを受ける側だけでなく、ピアとして接していく私たちも心地よい、楽しいと思える魅力があり、「ピアをし続けたい!」と今、強く感じている。ピアを知り、一緒に活動する仲間がもっともっと増えたらいいなと思う。

望月美里(山梨大学看護学科4年 一般参加)

私は4日間の講座に参加したことで、これまで知ったつもりになっていた人ともっと話して、より深くその人のことを理解したいと思うようになった。恋愛の価値討論会では、彼氏にしたくない人の5つの特徴にまずは自分で優先順位をつけて、次に小グループになって40分間話し合い、納得した時にのみ自分の考えた優先順位を変えて、グループでひとつの優先順位にまとめるという演習をした。この30分間の話し合いでは4つ中3つのグループで意見がまとまらなかった。この演習を通して、ひとりも妥協することなく他人と意見をひとつにするためには、それぞれが想像している場面や程度を把握して合致させることが大事で、それには時間がかかること、容易ではないことがわかった。さらに、話し合う過程で他人をより深く理解できること、この過程を経てグループの意見を得られると達成感があること、よりグループの絆が深まることを実感した。今後、残りの実習や、将来看護職に就いた時に、この経験を思い出して、それぞれの価値観の違いを理解し合って、楽しく絆の強いグループの関係を作っていきたい。

 

主催 SCORA山梨(山梨大学医学部)