皮膚・排泄ケア認定看護師に学ぶポジショニング(連携P)

2019年01月25日

 1月17日,18日の2日間にわたり,皮膚・排泄ケア認定看護師の金丸明美師長と小久保恵理看護師を講師にお招きし,2018年度看護学科-附属病院看護部の連携プロジェクト(教育部門:基礎・継続教育)スキルアップセミナー「皮膚・排泄ケア認定看護師に学ぶポジショニング」を開催しました。2日間で, 附属病院看護師15名,看護学生は2年生から4年生まで7名の計22名が参加し,講義・演習を通して一緒に学びを深めました。

 今回のセミナーでは,普段臨床の現場や学生の学内演習・実習で実施しているポジショニングと,講義聴講およびデモンストレーションを見学してから実施するポジショニングとの違いを体感してもらえるよう,講義→演習→講義とセミナーの進行を工夫しながら行いました。

 講義では,体位変換とポジショニングの違いについて,また,ポジショニングの基礎知識や安楽な体位のポイントなどは動画を用いて解説していただくことでより理解を深められました。デモンストレーションでは,講義で説明されたポイントを実際に示しながら丁寧に教えていただきました。

小久保看護師による講義


真剣にデモンストレーションをみています

背抜きの後,足抜きをしている様子


 演習では,ベッドのギャッジアップ・ダウンによる体幹の“ずれ(摩擦)”をリアルに体感できるように全員に病衣(パジャマ)を着用してもらい,学生と看護師で交流しながら意見交換ができるよう学生と看護師がペアになり行いました。また,日々のケアの中で頻度が多く,患者さんが安心して自分のペースで食べることを大切にする「食事の場面」を想定した演習を行いました。

 1日目のセミナーには作業療法士(OT)の先生が参加してくださり,ギャッジアップ時にベッドに合わせる大転子部の位置などのポイントを直接ご指導いただきました。リクライニングポイントに大転子部を合わせギャッジアップした後に,背抜きと足抜きを行い,枕を用いて前傾姿勢となり,食事が摂れるポジショングを全員が体験しました。「講義前よりも,腹部・臀部周辺の締め付け感が少なく,楽に座ることができる」等の感想が参加者から多く聞かれ,参加者の中には,演習により体格(身長)差がある場合の姿勢の不安定さに気づき,その工夫についても講師の先生に聞く姿があり,丁寧に教えていただき,安楽なポジショニングを実感できたようでした。

OTの先生からもアドバイスをいただきました

背抜きについて指導を受けている様子


体格差がある時のポイントに耳を傾けている様子


食べやすい姿勢に整えラムネを食べました


 前回のスキルアップセミナーに引き続き,演習を学生・看護師のペアで行うことにより,学生にとっては現場のことを知る機会になり,看護師にとっては学生の反応や考え等がわかって刺激になった,学生の方が看護の基本を大切にしていて自身を振り返る良い機会になった等の感想も聞かれました。今回のセミナーは,看護師にとっては臨床で,看護学生においては臨地実習のケアの実践に直接繋げることができる貴重な体験となったように思います。お忙しい中, 講義・演習にご協力いただきました皮膚・排泄ケア認定看護師の講師の先生方,本当にありがとうございました。

 連携プロジェクト(教育部門:基礎・継続教育)では,今年度は3つのテーマでスキルアップセミナーを開催し78名の方に参加していただきました。基本的看護技術を中心に,技術の根拠となる知識やポイントの再確認だけでなく,ブラッシュアップができる機会を提供できたのではないかと考えております。次年度も,附属病院・看護学科学生の皆さんの声も大切に,スキルアップセミナーを企画する予定ですので,基本的看護技術に益々磨きをかけていただきたいと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております!