食事介助の研修会を行いました(連携P)

2017年08月01日

 看護学科と附属病院看護部の連携プロジェクトの教育部門(基礎・継続教育)では,20177月26日から28日の3日間にわたり,附属病院 耳鼻咽喉科の言語聴覚士である新田京子先生と宮崎恭子先生を講師にお招きし,「言語聴覚士に学ぶ誤嚥防止のための食事介助」の研修会を行いました。嚥下の基礎知識だけでなく,食事サンプルやとろみ剤を使用した食事介助(嚥下)の実際を学ぶことが目的で,附属病院看護師29名,看護学科3年生・4年生35名の計64名が講義・演習を通して一緒に学びました。

 講義では,嚥下の仕組みについての説明後,正常嚥下と嚥下障害の実際を動画等でわかりやすく解説していただき,ベッドサイドでの嚥下機能の評価・食事形態やとろみの付け方・食事の際の姿勢のとり方等を学びました。また,とろみ剤を用いて水分に適度なとろみをつけ実際に摂取し,看護師看護学生でペアとなり嚥下音を聴診で確認する体験もしました。だまにならないように,水分にとろみをつけることが難しく,悪戦苦闘している学生もいましたが,講師の先生や看護師からのアドバイスを受け一生懸命取り組んでいました。

新田先生による講義

とろみ剤でお茶にとろみをつける


嚥下音の聴診


 演習では,半座位やファウラー位で枕やバスタオルを使用して頸部前屈位をとり,摂食回復支援食で食事介助する体験をしました。頸部前屈位と後屈位での嚥下状況の違いや,スプーンに乗せる食事量の違いで嚥下やおいしさがどう違うか等,グループ毎に意見交換しながら演習をしていました。

 学生からは「誤嚥しないように一口量の調整も必要だが,対象者に食事の楽しみ・美味しさを味わってもらうためには,摂食の特徴を捉えて,その人にあった一口の量を把握し,食事介助しなければならないと思った」,看護師からは「演習で使用した摂食回復支援食が非常に美味しく,嚥下障害の患者さんが退院する際に勧めてみたい」などの感想がありました。また,長期絶食している患者への摂食(食事)支援について看護師から質問があり,新田先生より「基本的なことだが,口腔ケアを丁寧に実施していくことが大切」との話があり,参加者は口腔ケアの重要性についても再認識することができたようでした。

食事介助の演習


 今回も看護師・看護学生がペアになり研修を受けることができ,先輩の手技や臨床での問題点や工夫などの話を聞くことができ,交流の機会となりました。お忙しい中,講義・演習の指導をしてくださいました,新田先生・宮崎先生ありがとうございました。

 来月末には,「標準予防策」の研修会を予定しています。技術や知識の再確認できるとても貴重な機会だと思います!多くの学生の参加をお待ちしています!!

【 スペシャルゲスト!! 】

 最終日には,耳鼻咽喉科の増山教授も演習に飛び入り参加してくださり,増山教授に食事介助するという貴重な経験ができた参加者もいました。

飛び入り参加の耳鼻咽喉科 増山教授への
食事介助と新田先生の指導

増山教授の嚥下音の聴取